ほかの同僚と比べても頑張ってるのに、自分だけ失敗ばかり。大きな仕事になればなるほど、失敗も大きい。
突然「なんであんなことしたんだ」「これ間違ってるんじゃない?」と電話がかかってくる。
心の中では、「そんなまさか」「先方の勘違いであってほしい」と願うが、だんだんと事が大きくなる。
「ちょっとした自分のミスで事が大きくなる」「良かれと思ってしたことが裏目にでる」、あなたにもこんな経験があると思います。
私は40代の中堅サラリーマン。
誰よりも頑張ってきたはず。だけど、誰よりも失敗が多いのは確かです。
今回この記事では、失敗の常連の私といっしょに「失敗」について考えていきましょう。
失敗が多いわけ
誰よりも頑張ってるはずなのに失敗が多い私たち。いい加減なのに失敗が少ない同僚。
「どうして…」と思いますよね。
ほかのサイトを見ると、失敗の原因は「責任感がないから」「メモを取らないから」「プライドが高すぎるから」など書いてありますが、私は違うと思います。
まずは失敗が多いわけについて考えてみましょう。
真面目がゆえに仕事を抱え込む
失敗が多い人は、真面目で責任感が強い傾向にあります。
会社や上司は、大きな仕事や難しい仕事を「あいつならできるだろう」と責任感の強いあなたに任せます。
真面目なあなたは、予算の都合だったり、人手不足だったりが重なり、さらに責任感が強いがゆえにチームでする仕事を「ひとりでしなくては」と感じてしまいます。
本来、複数人で行う仕事をひとりで抱え込むことで時間に余裕がなく、確認作業がおろそかになり失敗につながる原因になるのです。
ミスに気がつかない
大きな失敗の影には小さなミスがいくつか存在します。
かんたんに表すと
ミス⇒ミス⇒ミス⇒大失敗
早い段階でミスを発見できたら失敗にはなりません。大失敗に近づくにつれて回復は困難になっていきます。ですが、途中でミスを発見できれば取り返しのつかない大失敗は避けられるでしょう。
ではなぜ、失敗が多い人はミスに気がつかないのか。
それは、ひとりの目で見ているからです。
あなたは「これは間違っている」と思いながら仕事をしているわけではありません。やっていることが「正しい」と思って仕事をしています。
先ほどの「真面目がゆえに仕事を抱え込む」でお話したとおり、あなたはひとりで仕事をしています。しかも、めいいっぱい仕事を抱え込んでいる状態で、確認作業ができません。しかも、ひとりなので誰もチェックはしてくれません。
だから、ミスに気がつかないまま仕事は進んでいきます。
仕事があなたの手から離れて誰かの手に渡ったとき、大失敗を指摘されるのです。
実はメンタルが不調
メンタルの不調は意外と気がつかないものです。
- 意味もなく焦りを感じる
- ときどき不安感におそわれる
- やる気がでない時がある
私たちは、このようなメンタルの不調を「通常」だと思っています。メンタルの不調は、長く続けば続くほど慣れてしまいます。
メンタルとは心。心は脳が作り出している現象です。だから、メンタルが不調なのは脳が不調なのと同じことなのです。
思考や行動はすべて脳が制御しています。
ストレスや疲れを感じると、脳にダメージが蓄積されていきます。蓄積されたダメージは思考や行動を鈍くさせ、失敗の原因となる小さなミスを誘発させることになるのです。
私は「双極性障害(躁うつ病)」と診断されました。メンタルに関する病気は解明されていないことが多いですが、脳の障害であることが最新の研究で明らかになりつつあります。
失敗が多いあなたはもしかすると、私と同じようにメンタルに関係する脳の病気なのかもしれません。
心の病は病院に行くのが一番ですが、なかなか行きにくいと思います。
失敗が発覚したあと
失敗の発覚。いちばんイヤな瞬間です。
私は幾度となく経験していますが、その度に心臓はバクバク、携帯を持つ手は小刻みに震え、足には力が入らない。
この記事を書いているときも、失敗が発覚して3日目です。実は。夜もまともに眠れていません。
さて、失敗が発覚したあと、まともな精神状態を維持するためにはどうしたらよいか。
いっしょに考えていきましょう。
まずは失敗を受け入れる
失敗の発覚直後、「そんなまさか…」「そんなはずは…」と思いたい気持ちは大変よくわかります。私も2日前に失敗発覚の電話がかかってきたときも、そして今までの失敗でも同じ気持ちになりましたので。
しかし、この時点で余計な言い訳や変な誤魔化しをしないほうが得策です。言い訳をしてしまうとあとで事が大きくなったとき、弁明が難しくなります。
また、「ウソをつく」「ごまかす」「隠す」と自分の発言に一貫性がなくなり、失敗があなたの原因ではなくても「あなたのせい」にされてしまう恐れもあります。
失敗の真相はどうであれ、まずは素直に受け入れましょう。
そして、直ちに上司や関係者に一報を入れるようにしてください。報告までの時間が遅くなればなるほど、あなたへの信用が下がっていきます。
誰かに失敗を伝えることは、とても勇気がいることです。しかし、この失敗を伝える勇気こそが「失敗を受け入れる第一歩」だと感じています。
自分を責めても、他人のせいにしても何も変わらない
失敗を目の前にすると相当へこみます。
そして、「自分を責めるか」「他人のせいにするか」の2択に行き着くと思います。しかし、どちらにしても失敗した事実は何も変わらないということ。
いくら自分を責めても自動的に問題が解決するわけじゃない。いくら他人のせいにしても誰かが解決してくれるわけじゃない。
大切なのは、これからどうするか。
失敗の常連である私が偉そうなことは言えませんが、「これからどうするか」に目を向けるといくらか精神が安定するような気がします。
日が経つにつれて「おおごと」になると覚悟する
私の経験上、失敗は階段を上がるようにだんだんと「おおごと」になっていきます。
最初は「大したことない」と軽く考えていても、1日、また1日と日が経つにつれ問題が広がっていき、失敗の原因と再発防止から始まり、大げさな会議、そして賠償や弁償の話などに発展していきます。
またまた私が言うことではありませんが、世の中には失敗をおおごとにしたがる方が一定数存在します。特に自分の職場以外の方で。
失敗が職場だけで収まるなら傷は浅いと思います。しかし、外部に関係することは「おおごと」になると覚悟しておきましょう。
私たちはまた失敗する
たぶんですけど、今まで私みたいに失敗を繰り返してきた方は、また別の失敗をするはずです。
私は、同じ失敗はないですけど、違う型の失敗を多く経験しています。同じ失敗なら経験値で防ぐことはできますが、違う型の失敗はどうしようもありません。
ほかのサイトでは、失敗を防ぐ方法として
- メモやリストを作る
- 反省をする
- 周囲の人に協力してもらう
- 信頼できる人に相談する
- 休憩をとる
主にこの5つが紹介されています。しかし、私の経験から言わせてもらえば、この5つを実践したとしても失敗は回避できないでしょう。
先に私が書いた「失敗が多いわけ」の
- 仕事を抱え込む
- ミスに気がつかない
- メンタルが不調
この3つをなんとかできれば、失敗は少なくなると思います。しかし、この3つは「性格」が大きく関与していますので難しい側面もあります。
それでは、失敗の多い私たちが「失敗をなくすためにはどうすればよいか」を考えてみましょう。
給料は低くても楽な業務にしてもらう
性格上、難しい仕事、ややこしい仕事は向いてないと思います。
だから、今よりも責任が軽く、楽な業務(部署)に変えてもらうのもひとつの方法です。
業務自体が楽になるので、時間に余裕ができ確認作業がしやすくなるはずです。
そもそも今の仕事が合っていない
私たちの失敗が多い理由として、一番は「そもそも今の仕事が合っていない」かもしれません。
私は今の会社で20数年間働いていますが、一度も「楽しい」「自分に合ってる」と感じたことはなく、逆に「無理」「苦手」「辞めたい」と思うことのほうが多いです。
このようなネガティブな感情も、失敗を誘発する原因になるのかもしれませんね。
どうせなら自分が得意とする楽しい仕事についたほうが精神的にも楽だし、失敗はなくなるはずです。
失敗をいい機会に、転職してみるのもいいかもしれませんね。
でも
- 自分の得意がわからない
- どんな仕事が向いているかわからない
こう思う人がほとんどだと思います。
だからまず、自分の適性を調べてみることが大切です。
適職のことについては下の参考記事で詳しく解説しています。
参考記事:【我慢のリスク】仕事がつらいのは当たり前じゃない|適職で取り戻すワクワクする人生
「まっいいか!」もっと気楽にいこう!
私が言うことじゃないけど、「失敗してもいいじゃない!」
法律違反だったり、だれかを傷つけたりしなければ、最悪の場合でも会社をクビになるだけじゃん。
人生にはお金は必要だけど仕事がすべてじゃないし、働こうと思えばなんだってできるはず。
だから今日のところは「まっいいか!」で乗り切ろう!