若い時の苦労は買ってでもしろ!
「若い時の苦労は買ってでもしろ」と一度や二度は聞いたことがあると思います。
私はこの言葉を真に受けて、社会人一年生から苦労を重ねてきました。
その結果どうなったかと言うと、思いもよらない苦労がどんどん降ってきて、苦労のぬかるみから抜け出せなくなり、挙句の果てにはうつ状態になりました。
そんな経験から
老若男女問わず、苦労は金をもらってもするな!
とハッキリと言えます。
今回この記事では、「苦労はするべからず」のお話をしていきます。
苦労は負のスパイラル、すればするほど抜け出せない
苦労を買っているとどうなるか。
次から次へと苦労と言う名の重りを付けられて、身動きが取れなくなります。
だから苦労しても幸せにはなれないのです。
苦労する人には苦労が集まってくる
若い時から度重なる苦労を乗り越えていると、「あいつは多少キツイことでもやる」と周りから評価され、キツイことや難しいことばかりが回ってくるようになります。
いわゆる「苦労のスパイラル」に陥ってしまいます。
その内、自分自身も周りの人間も「苦労が当たり前」となり、知らず知らずの間にキャパオーバーの苦労を背負ってしまうのです。
こうなると肉体的にも精神的にも疲弊してしまい、幸せはどんどん遠のいて、最終的には「うつ病」などの精神疾患を患ってしまうのです。
苦労を望み苦労が正しい選択となる「現状維持バイアス」
現状維持バイアスとは、現状からの変化に不安を感じて現状に固執する心理状態のこと。
今回の話に当てはめると、苦労をしないことに不安を感じて苦労をしてしまうとなります。
えっ!?そんなことないでしょ!
人間は変化に対してリスクを感じる生き物です。
話は変わりますが、自他ともに認めるブラック企業に勤めているAさん。周りからは「早く辞めて転職すればいいのに」と言われ、自分でもそう思っていても辞めません。
なぜなら現状を変えることに不安があるから、今の生活が変わることに恐怖を感じるから。
冷静に考えれば「ブラック企業からの退職」の一択だと思うのですが、自分の頭とは裏腹に潜在意識は強く現状に留まろうとします。
これが現状維持バイアスなのです。
だから苦労を続けてきた人は、知らず知らずのうちに苦労を求め、苦労するほうの選択をしてしまうのです。
苦労の押し売りをする人の心理
誰もが「苦労はしないほうがいい」「苦労はしたくない」と思っているはずなのに
- 苦労は買ってでもしろ!と苦労を強制する人
- 昔はたくさん苦労したんだ!と自慢する人
周りにはこんな人が必ずいますよね。
自分より楽をしている姿が許せないだけ
苦労せにゃならん!おまえのためを思って言ってるんじゃ!
いやいや、人が自分より苦しむ姿を見て安心したいだけなんですよね。
苦労と言う名の「大変なこと」「難しいこと」を押し付けたいだけなんですよね。
要は「意地悪な性格」なだけ。
本質が分かる人は「自分は苦労してきたから、若い人たちには楽にやってほしい」と思うのが普通です。
自分がやってきたことを正当化したいだけ
自分は苦労してきたにもかかわらず、若い人たちが工夫したりして楽にすることを「手抜き」と考えています。
もっと言えば苦労を押し売りする人は、自分が苦労した昔のやり方にこだわる傾向にあります。
若い人たちがなんの苦労もせずに同じ成果を上げることは、自分のしてきた苦労が否定されているようで我慢ならないのです。
そして「自分のしてきた苦労には意味があるんだ!」と信じたい、だから自分のしてきた苦労を若い人たちに押し付けたいのです。
幸せになるために「苦労を避ける努力をしよう!」
いつか幸せになることを夢見て、ずっと苦労を重ねる。気が付けばベッドの上で最期を迎え「自分の人生って何だったのだろうか」と考える。
幸せになるために苦しむなんて矛盾しています。
幸せは曖昧なものですが、何が自分にとってなにが苦痛なのか、なにが困難なのかはハッキリしています。
そんな苦痛や困難があると、人は幸せを感じられなくなります。
だから幸せになるためには「不幸を取り除く」ことが大切なんです。
そして苦労もその一つ。
自分にとって何が苦労じゃないかを考えるより、何が苦労なのかを思い浮かべるほうが簡単です。
そして思い浮かべた苦労に立ち向かうより、避けて通ったほうが幸せなんです。
例えば、朝起きるのに毎朝苦労するよりも
- 最新の目覚まし時計を買う
- 夜は早く寝る
- 朝起きなくてもいい仕事に転職する
など、方法はいくらでもあります。
無理して苦労するよりも「ちょっと自分の頭で考えて努力をする」、そうすれば苦労を避けられるようになります。
だから「苦労を買ってまでする」なんてバカバカしいことはやめにしましょう。
そして努力についても人から強要されるものではなく、「自分が幸せになる努力」「楽しく夢中になる努力」が大切です。
努力を苦労と同じであるかのように考える人がいますが、努力は苦しいものではなく、自分の幸せや目標に向かって行うもの。
他人から強要される努力は、苦労そのものになってしまいます。
努力は自分のためにしよう!
まとめ
「苦労は買ってでもしろ!」「苦労はあなたのため!」と言うのは全くの嘘。
一度苦労の沼にハマると抜け出すことが困難になり、幸せになるどころかどんどん不幸が寄ってきます。
今、苦労していると感じるなら、苦労を避ける努力をしてください。
苦労を避けることで、あなたは確かに幸せを感じることができるようになるでしょう。
苦労はするべからず!ですよ!
<完璧主義をやめると生き方が楽になる>