- 真面目にやっているのに損している気分
- 結局、ずるい人が得してるんじゃないの?
- がんばっているのだからもっと評価されたい
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
私も真面目ですが、考え方を変えてから損をしているとは思わなくなりました。
結論から言うと「考え方」を変えるだけで評価される人になります。
真面目で悪いことはありません。
ですが「真面目な人ほどストレスがたまり、他人から搾取され、人生を損している」と感じるのは確かなことです。
真面目な人が損をすると感じるのは、真面目の根本にある考え方のゆがみからくるものです。
記事前半では『なぜ真面目な人は損をしていると感じるのか?その理由』を解説して、後半では『真面目×○○が大切!考え方のゆがみを変える方法』をご紹介します。
この記事を読んで考え方を変えていけば、もともと真面目なあなたはもっと評価される人になれますよ。
真面目な人ってどんな人?3つの特徴がマイナスに働く
真面目な人は上の画像のとおり「責任感が強い」「正直者」「努力家」、大きくこの3つの特徴があります。
すべてプラスに働く特徴に感じるかもしれませんが、真面目な人は「責任感の強さ」「正直さ」「努力」がマイナスに働いてしまうという側面を持っています。
一見するとプラスの特徴なので自分ではマイナスに働いていることに気がつきません。
ですが周りの人たちからは「真面目すぎてちょっとめんどくさい」と思われることも。
真面目すぎるあなたにたいして周りの人がどう感じているか見てみましょう。
真面目すぎて融通がきかない
ちょっとしたことでも「ルールどおり」が大原則なので、ちょっとサボるとか早めに休憩にしようとか融通がきかないことが多くあります。
だから真面目な人は「頭が固い」「つまらない」と思われます。
またルールどおりで融通がきかないことから、マニュアルがないと動けないマニュアル人間だと思われます。
自分にも厳しいけど周りの人にも厳しい
真面目な人はルールや常識に厳しく「こうあるべき」「しなければならない」という固定観念にとらわれているため、自分の中のルールや常識を守ることに一生懸命です。
これが自分だけならいいのですが家族や仕事仲間にも厳しく求めるので、周りの人たちは疲れてしまいます。
他人のちょっとしたミスを指摘したりもするので嫌われてしまうこともあります。
完璧主義が裏目に出て行動が遅い
「仕事を完璧にこなす」
たいへん素晴らしいことですが、完璧主義であるために臨機応変な対応が苦手で行動が遅いと思われています。
真面目な人は計画的で慎重派ですから、ちゃんと計画を練ってリスクを回避しながら進んでいきます。
ですが周りの人は「そんなことはいいから早くして」と思うのです。
「気のせいじゃない!」真面目な人は実際に損してる
みなさんも薄々は感じていると思いますが、適度にサボっている人のほうが楽しそうに見えませんか。
しかも出世が早かったり、給料が良かったりと納得がいかないことも多々ありますよね。
先ほどの「真面目な人の特徴」で解説したとおり、真面目さゆえにマイナスに働いてしまう特徴が損と関係しています。
「真面目な人は損していると感じる」のは気のせいではありません。
本当に損をしています。
真面目なことが当たり前で評価されない
常に真面目な人は周りの人たちにとっても真面目であることが当たり前になっています。
真面目なのは認められているのですが、真面目であることは評価の対象外なんですよね。
真面目な人は安心感があるため信頼されます。しかしその反面、一度のミスで悪い印象を相手に与えることになります。ミスや失敗は誰にでもあるものですが、真面目であるがゆえにマイナス評価にされてしまうのです。
これを心理学用語で『ハロー効果によるロス効果』と呼びます。
- ハロー効果:目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象
- ロス効果:プラスからマイナスに転じる度合が大きい現象
- ゲイン効果:マイナスからプラスに転じる度合が大きい現象
真面目な人はハロー効果により「ミスをしない」「仕事ができて当たり前」になり、ちょっとしたことでは評価されなくなります。なので、ちょっとしたミスやちょっとサボっただけでもそのギャップから「ダメな人」とレッテルを貼られることになるのです。
こうあるべき的な思考がストレスを生む
真面目な人は「社会人はこうあるべき」「会社員はこうでなければならない」など、世間一般で言われる常識の枠に囚われ、ルールから外れることができません。
狭い決められた枠の中でしか物事を考えられないため、変則的な出来事に対応できなかったり、ちょっとしたことでも失敗と捉えてしまってストレスを感じます。
なので真面目な人は、常識に囚われることも外れることもストレスなのです。
他人から都合のいいように搾取される
真面目な人は社会から重宝されます。
何でも言うことを聞いてくれるし、期待に応えてくれるからです。
でもこれは、ただ単に都合のいいように利用され、あなたの時間を奪われているだけにすぎないのです。
本来他人がすることを、あなたの時間であなたがして、他人が楽しているだけのこと。
真面目なあなたの人生は、他人の食いものになっています。
これではいくら真面目に頑張っても評価されるのは他人ですから、あなたは忙しいだけでなんの評価もされず、いつまでたっても報われません。
真面目な人はなぜ真面目でいようとするの?
つぎに言う真理を見て、心に針を刺されたように「ズキッ」と痛む人もいるでしょう。
『真面目な人が損をしていると感じながらも真面目でいようとするのは、何かしらの見返りを求めているから』
私も真面目な自分に悩んでいました。そして自分の心、思考を理解しようと心理学を学んだ結果、真面目である自分は「なにかしらの見返りを求めていた」ことに気がつきました。
- 頑張っているのだから評価してほしい
- 真面目な自分をほめてほしい
- 成果をだしてすごいと思われたい
正直に言って「そんなことはない!」と思いましたが、過去の自分を振り返るとそのとおりでした。
そして、なにかしらの見返りを求めて打算的(損得勘定)に行動をしているときほど「うまくいかない」と気づいたのです。
なぜなら打算的な行動は飛びぬけた成果をだせないからです。
たとえば、「5教科すべてが平均点の学生」と「4教科は平均点よりはるかに下だけど1教科だけはいつも満点に近い学生」がいるとしたらどちらのほうが面白いと感じますか。
私は4教科は平均点以下、だけど1教科だけは満点に近い生徒のほうが面白味を感じますし、将来が楽しみだと感じます。
見返りを求めて打算的に行動する人は、すべてが平均点の学生と同じです。
リスクを取らず平均点を取っておけばとりあえず安心です。しかし平均点は平均点、良くも悪くもいたって普通なのです。
だから真面目な人は真面目に努力はするものの、見返りを求めるあまりにリスクが取れず普通の結果に終わる。これが評価されない理由でもあります。
真面目×楽観主義が大切!考え方のゆがみを変える方法
見返りを求めているときは「他人メガネ」をかけて世界を見渡している状態です。
- どう見られているのだろうか
- どう思われるだろうか
- どう感じられるだろうか
すべてが他人基準。
他人のメガネ(フィルター)を通して見る世界はゆがんでいます。
なぜならあなたの好きなモノと他人の好きなモノが違うように、あなたと他人の価値観はまるで違います。他人メガネをかけて他人に評価される自分を作っても、それはあなたではありません。
あなたなのにあなたではない。これがゆがみの原因なのです。
参考記事:ブレない人は自分の軸で生きている「振り回されない心の作り方」
まずは他人メガネをかけていることに気がつくこと。そして他人メガネを外すことが大切です。
常識やルールは存在しないものと考える
常識やルールを始めから「存在しないもの」と考えれば、常識やルールに囚われるストレス・外れるストレスを感じることがなくなります。
結局のところ常識やルールとは周囲の同調圧力や忖度から生まれたもので、あなたが守る必要のないものが多く存在しています。
あなたが守るべきなのは「自分軸に沿った自分のルール」だけなのです。
ただし勘違いしてはいけないのは、自分軸は利己的・わがままとは違い、自分がどのように生きていきたいか、しっかりとした軸を持つことなのです。
他人でもできることはしない
真面目な人は、なんでも自分でしようとします。
これではいつまでたっても時間に余裕を持つこともできずに、残業や休日出勤が日常になってしまい、自分のための時間を過ごすことができません。
生活のための仕事が、いつしか仕事のための生活に変わってしまっているので、とても幸せな人生とは言えませんよね。
まずは他人でもできることは他人に任せ、あなたは自分にしかできないことを優先的にやればいいのです。
例えば、あなたと部下が2人でチームを組んで仕事をするとします。
あなたはレベル1からレベル10までの仕事がこなせるのに対し、部下はレベル1からレベル5までの仕事しかできません。
単純に考えれば、あなたは部下でもできる仕事(レベル1からレベル5)をする必要はなく、レベル5からレベル10の仕事をすればいいのです。
もっと言えば、部下にレベル6、7程度の仕事をあなたの管理のもとにしてもらえば、あなたも楽になるし部下の能力も向上する、まさに「一石二鳥」ですね。
他人に任せるところは任し、自分にしかできないことをやる、こうすることで時間にも余裕が生まれ、あなたはもっと先のことまで考えられるようになり、仕事もうまく回せるようになります。
もちろん残業も休日出勤も減らすことができるので、自分の趣味や家庭のことなど、楽しい時間を過ごすことができるようになるのです。
「まあいいか(笑)」を大切にする
真面目な人は、ちょっとしたことで「ダメだ、失敗した」とか、「もっと頑張らないと」とか考えがちですが、そもそもこの考え方がストレスになるし、ズル賢い人から利用される原因になります。
真面目な人の考え方は「失敗か成功か」「白か黒か」など極端です。
失敗したから終わりではなく、失敗の先に成功があるし、白は黒になるし黒は白にもなる、頭を柔らかくしてください。
そこで効果的なのが、「ダメだ、失敗した」「もっと頑張らないと」などの言葉を「まあいいか(笑)」に変えてみてください。
驚くほど気持ちが楽になります。
「まあいいか(笑)」を数ヶ月も続けていけば、いつの間にか「楽観思考」に変わっています。
「まあいいか(笑)」は決して投げやりな言葉ではなく、「なんとかなる!」「大丈夫だ!」と同じで、発するだけで前向きになる【魔法の言葉】なのです。
まあいいか(笑)については[しんどい完璧主義はやめられる|60点で生き方が楽になる『まっいっか!』の思考法]で詳しく解説しています。
【まとめ】考え方ひとつであなたはもっと評価される人になる
真面目なことは良いことだけど、それが自分に対してなのか他人に対してなのかで意味合いは大きく変わります。
他人に対して真面目に頑張っても報われることはありません。
真面目な人が損をすると感じるのは、見返りを求めて他人メガネを通して世界を見ていたからです。
常識の枠をとっぱらい、自分にしかできないことをやり、最後は「まあいいか(笑)」で、ストレスと搾取から解放されましょう。
自分の時間を充実したものにできれば、あなたの人生はもっと楽しくなります。
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