- しょうもない社内書類にこだわる
- 意味のない会議資料が増える
- いちいちルールをつくる
- 重箱の隅をつつく
- 否定、揚げ足取りに専念する
- 報連相しないと怒る
こんな管理職に当たった経験はありませんか?
こんな管理職に限って「効率よく仕事をしろ」だの「1円でも多く利益をあげろ」って言うもんだから、「あんたが邪魔してんだよ!」って言ってやりたくなりますよね。
これがね、ただの先輩的な上司ならもっと上の人に相談して自分がチームを移動するとか、時間はかかるけど頑張って同じぐらいの立場になることで難を逃れることができますが、課長や部長といった管理職ならそうもいきません。
こんな管理職に当たったとき、わたしたちにできることは「我慢する」か「部署を換わる」か「辞める」かぐらいしか方法はありません。
なぜなら、ムダな仕事を増やす管理職ほどぬるま湯にドップリと浸かり、その地位にあぐらをかいて居座りつづけるからです。
さて、このように仕事を増やす管理職の頭の中はどうなっているのでしょうか。
心理的な面から分析してみましょう。
仕事を増やす管理職が無能である理由
やらせることが仕事だと思っている
部下に休むヒマを与えないかのように、なんでもかんでも思い付きでやらせる管理職。
部下にやらせることで、自分が仕事をしている気になっています。
いたずらに部下の時間を圧迫していることに気が付かず、部下の作業効率は落ちるばかりか、チーム全体の利益率まで低下させてしまいます。
一日に使える時間には限りがありますよね。
その中でムダな仕事、意味のない仕事が増えれば、ほんとうに必要な仕事に割り当てらる時間が減る。当然のごとく、生産性も利益も落ちることに。
チェックと監視に注力する
これも無能な管理職あるあるだけど、部下のした仕事のチェック、部下が怠けていないかを監視することが管理職の仕事だと思っています。
だからいちいち報連相にうるさい。
確かに管理職として仕事のチェックは必要だと思う。だけど、チェックするところが的外れもいいところ。
形骸化した社内書類の書き方だとか、文章が短すぎるとか、図形がズレているとか。こんなことでどうでもいい書類が差し戻され修正を命じられる。
部下のチェックはきびしいが、その管理職の作った書類は誤字脱字だらけ。
部下たちはそんなどうでもいいことには構ってられないので、べつに指摘したりしない。
要はその管理職はヒマなんだなとみんなが思っています。
そもそも「やらせる意味」がわかっていない
無能な管理職ほどデータ集めや会議が大好き。
なぜなら、自分は楽をして仕事をしている気になれるから。
本来は、集めたデータを分析して次の戦略に活用したり、動向を把握して効率化を向上させたりする。会議にしても、方針や企画を決定するための重要な場。
無能な管理職はというと、部下から集めたデータをファイルやフォルダに閉まって終わり。ムダな報告会を開いては仕事をした気になっています。
とくに自分はなにもしていないし、部下にやらせていることになんの疑問も持たない。
だけど、無能な管理職はこれがわかっていない。
心理面から無能な管理職を分析
自ら動かないのは自信のなさ
部下にやらせることばかりを考えている管理職は、自分から何かをすることはありません。
いつも椅子を温め、部下の動向を逐一チェック。
自分が動かないのは、もともとナマケモノってのもあるけど、失敗したら舐められる、間違っていたらバカにされるなど、不安と恐怖心のかたまりなんです。
だから動かない。って言うよりも動けない。
だけどプライドばかりが高いから、部下の仕事に対して重箱の隅をつついたり、揚げ足を取ったりするんですよね。
そして過剰なまでに書類だの資料だのにこだわるのは、自信がないゆえに上の人間に説明できないから。
上の人間に突っ込まれるのがイヤなんで、完璧なまでの資料を部下に作らす。不安だからあれもいるんじゃないか、これもいるんじゃないかと書類は増え続けることになるのです。
出世はしたいが責任は取りたくない
このような管理職は出世欲のかたまりなんです。
だけど自分は仕事をしないから、部下にやらせていることをアピールポイントに使うんです。
だれも見ないようなしょうもない社内書類でも部下の時間を奪って作らせるのは、「あなたの部署はきっちりしてますね」と思わせたいからです。
そして部下の仕事に対し「これでいいの?」「これでもうちょっとちゃんとしたほうがいいんじゃないの?」など、あいまいで訳の分からない指摘をしてきます。
それと「机上の空論」「キレイごと」「正論」ばかり。
これは責任を取りたくない現れなんです。
「自分はちゃんと言った」「部下の間違いをちゃんと指摘した」「だけど部下がちゃんとしなかった」と責任を回避するための言動なんですよね。
部下を信頼していない
部下にやらせることばかりを考えている管理職は、実はナマケモノなんです。
自分がナマケモノだから部下に対しても「こいつら目を離したらサボる」と部下をナマケモノだと決めつけて信頼していないのです。
この部下を信頼していない感情が、部下の監視につながっています。
「だれが上司か」によって仕事量も評価も変わってくる
同じ仕事をするにしても「誰が上司か」によって仕事量は変わってきます。そして私たち部下の評価も変わってきます。
こんなバカバカしい話はありませんよね。
「あっちの部署はスムーズに仕事が回ってるな」「え!同期がもうつぎの役職についたの」
なんてことが実際に起こります。
ムダな仕事が多いからスピードが遅くなる。評価する管理職が部下を信頼していないから評価が上がらないのは当然のこと。
ほんと、部下にやらせることだけを考えている管理職の下につくと損ですよね。
でも上につく管理職は選べないし。
こんな管理職に限って、会社にしがみつくからなかなか辞めないんだよね。
私もね、こんな管理職が上にいて、直接じゃないけど戦ったのよ。
でもやっぱり地位と権力には勝てないわ。だって相手の方が役員や経営陣と距離が近いから。
私の知らないところで一方的に「逆パワハラだ!」なんて騒がれてね、加害者扱いよ。謝罪文書まで書かされて。
だから「もうどうしようもできないな」って思って退職した。
これを読んでるみなさんは、けしてひとりでは戦わないようにしてくださいね。
もし戦うのなら、その部署全員で一致団結してストライキでも起こす覚悟でやってください。
結局、まだまだ日本の企業は「年功序列」「ことなかれ主義」ですから、そんな簡単には変わりません。
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