海外のニュースでたびたび取り上げられる日本人のモラルの高さ。
- 列にちゃんと並ぶ
- ゴミを拾う
- 大きな声を出さない
など、褒められることは喜ばしいですが、果たして本当に日本人のモラルは高いのかというと、そんなことはないと思います。
今回この記事では、日本人のモラルの低さについて考えていきたいと思います。
本当は低い日本人のモラル
日本国内のニュースに目を向けると、新型コロナウイルスの影響で今までの生活が変わり、日本人のモラルの低さが目に付くようになりました。
例えば
- 路上でお酒を飲み、他人に迷惑をかける行為
- キャンプや釣りなどで出るゴミの放置
- 買占め行為や転売
- 些細なことでも誹謗中傷して他人を陥れる
- モンスタークレーマーの出現
- 自粛警察による執拗な攻撃
日本人のモラルが高いと言うなら、このような事例が多発することもないし、ましてやニュースになることもありません。
日本人のモラルが高いはウソ、ただ同調圧力に弱いだけ
日本人は同調圧力に弱い。
「みんなと同じじゃないとダメ」「みんなと違うことが恥ずかしい」など、小さい頃からの集団を重んじる教育で「空気を読む」ことが当たり前とされてきました。
社会の歯車を大量生産する「洗脳教育」により、「本当はイヤだ」と思っていても「みんながそうだから」と周りの雰囲気に従っている。
だからモラルが高いわけではなくて、人とは違うことが怖いだけなのです。
思考停止しているから集団心理に流される
日本は戦後から「大量生産・大量消費」の高度経済成長を支える歯車を作り出すために、人の思考を捨てる「洗脳教育」を続けてきました。
考えることをやめさせる教育のおかげで、思考停止した人々は同調圧力に加えて「集団心理」に流される傾向が強く、みんなが右を向けば右、左を向けば左へと、まるでプログラムされたロボットのようになりました。
普通は考えたらわかるような「路上で酒を飲んで騒ぐ」「キャンプ場や海にゴミを放置する」などの悪いことも、集団だと罪悪感が薄れ、悪い方向へと流されてしまうのです。
「一人では絶対にしないようなことでも集団になればやってしまう」
これが日本人のモラルが低い理由です。
不寛容社会が生み出した正義中毒者
「自分のやっていることは正義」だから人もそうすべき。
不寛容社会は行き過ぎた同調圧力がもたらした弊害。
- 自分も我慢しているのだから他人も我慢すべき
- 好き勝手にやっている人が許せない
自己中心的な考えで執拗に他人を攻撃する「正義中毒者」が最近目立ってきています。
「自分の考えが正しいのだから、その考えに合わない人間は攻撃しても構わない」
自己中心的な正義を盾に他人を精神的に追い詰める人たち、これは正義感ではなく、ただの承認欲求の塊です。
もうこうなるとモラル以前の問題です。
幸福度が上がればモラルも高まる
礼儀正しくてモラルが高いとされている日本ですが、実は同調圧力で仕方なしにモラルが守られている感じなので、日本人の幸福度は外国と比べて低いです。
幸福度ランキングで日本は56位、原因は「自由度」と「寛容さ」の点数が極端に低いことで、全体の足を引っ張ている状況です。
日本人の幸福度が低い状態が続けば、モラルの低下も免れません。
そしてモラルが低下すればさらに幸福度も下がるという負のスパイラルから脱却するために、幸福度を高めていきましょう。
同調圧力から脱却すれば「自由度」「寛容さ」がアップする
自由度とは選択肢の多さ、寛容さとは多様性を認め人と繋がることです。
同調圧力に弱い日本人は、大多数の意見に左右されるため「自分で選択する実感」がなく、個人の多様性よりも「集団の意志」で物事が進められていきます。
これでは「自由度」や「寛容さ」があるとは言えませんよね。
なので同調圧力から脱却して、自分の頭でちゃんと考え、多くの選択肢の中から自分の進むべき方向性を決定することが大切になってきます。
多様性を理解して調和を大切にする
人の考え方は十人十色。
みんなが分かっているはずなのに、同調圧力や集団心理のせいで他人の多様性を認知できなくなってしまいます。
多様性を認知するためには「多くの考え方に触れること」が大切です。
一番簡単な方法は読書をすること。
自分の固執した考え方を解きほぐして、柔軟な発想に変えてくれます。
いいか悪いか、白か黒ではなく、自分と相手の考え方をうまく調和することができれば、寛容さに繋がり幸福度がアップすることでしょう。
まとめ
あなたのモラルは高いですか?
行き過ぎた同調圧力は、あなたも周りの人も幸せにすることはありません。
モラルを高めるためにまずはあなたが幸せになり、余裕を持って人々と繋がることが大切ですね。