毎日が楽しくない大人たちへ「間違っている配線をつなぎ直せ」

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「毎日が楽しくない」

あなたは毎日が楽しいですか?と聞かれたとき、どのように答えるのであろうか。

口では「楽しいですよ」「充実していますよ」と答えても、心の中では「何か物足りない」「何か虚しい」と感じているはず。

私も同じである。

無理やり楽しそうに振る舞ってみても、いつでもどこでも引っ掛かる何かが気になって夢中になれない。

夢中になりかけてもすぐに現実に引き戻される、夢中になること自体にブレーキをかけてしまう、そんな感じである。

誰もが楽しく幸せに生活したいと願う。

ではなぜ多くの大人は楽しくありたいと思いながら、楽しくない毎日を過ごすのであろうか。

今回この記事では、そんな毎日が楽しくない大人に向けて、楽しい毎日に一歩踏み出せる考え方についてお話する。

目次

仕事第一主義の悪習が配線を狂わせた

結論から言えば、毎日が楽しくない原因は仕事である。

「趣味がない」「時間がない」「お金がない」これらのことが毎日を楽しく過ごせない原因と考える方が多いであろう。

確かに働かなければお金は手に入らない。

しかし、一生懸命働いてお金を手にしても、趣味や時間がなければ意味がない。

しかも稼いでも稼いでも物質的な欲に消費され、趣味も持てない、時間もない、お金も残らない、結局なにもないのである。

だから「仕事を一生懸命にすれば幸せになれる」は幻想である。

仕事第一主義の悪習によるプライベートの圧迫

大人になると戦後から受け継がれてきた「仕事第一主義」の悪習に支配される。

責任と言う名のもとに、脳や心の配線はすべて仕事デバイスに直接差し込まれ、プライベートの時間までも常時接続状態になる。

スマホで言う「バックグラウンド再生」とも言えるであろう。

スマホならオフにすることもできるが、仕事デバイスにはオフスイッチが付いていない

だから夢中になりかけてもすぐに現実に引き戻される、夢中になること自体にブレーキをかけてしまうのは、仕事デバイスへの通信が強力で、脳や心の容量そのものやプライベートデバイスへの通信を圧迫しているからである。

この配線は仕事の責任が重たくなればなるほど、より太くよりより複雑に絡み合い、仕事デバイスへの通信を強化してしまう。

さらに放置していると、脳や心から二本に分岐されていた「仕事デバイス」「プライベートデバイス」への配線が、脳や心から仕事デバイス一本になり、仕事デバイスの下にプライベートデバイスが接続されるようになる。

本来なら脳や心の配線を仕事デバイスへ直接つなぐべきではないのだが、仕事第一主義の悪習によって間違った取扱説明書が多く出回っており、誰もが間違った配線をしてしまうのである。

プライベートが仕事の控え室になる

最近は土日休みが当たり前になってきた。

土曜日は「一週間の疲れを取ろう」、日曜日は「月曜からの仕事に向けて体力を温存しよう」

こんなことでは楽しいはずがない。

私たちは頭では理解しつつも、まるでプライベートが仕事の控え室のように、いつでも仕事のために待機している状態である。

生きるためには仕事は必要であるが、仕事は生きるための手段であって目的ではない。

しかしいつの頃からか仕事が目的にすり替わり、プライベートが仕事のための手段になってしまったのである。

ここでもう一度、人生の目的についてブレない軸を見直す必要がある。

今を苦しめば未来は明るく楽しくなるのか?

大人になると苦しいことや辛いことが常習化する。

「仕事は苦しく辛いもの」「幸せに暮らすためには我慢をしなければならない」

この考えは昭和を生き、確実に定年を迎え豊かな年金生活が送れる時代の言葉である。

しかし平成も終わり、令和を迎えた今でもこの「苦行」とも言える信念が亡霊のようにさまよい、多くの人が取り憑かれている。

仕事は宗教かなにかか?

人生80年時代を迎え、将来的には人生100年時代を迎える。

20歳前後で社会人となり、年金は当てにならない、定年は際限なく延ばされていく、最期まで働き続ける人生。

いつになったら明るく楽しい毎日がやってくるのか。もしかして天国で楽しい毎日が送れると言うのか。

「自分の将来はどうなるのだろう」

私たちは将来への漠然とした不安や恐怖を感じ、仕事デバイスへの配線を強化していく

そして仕事だけの人生になっていくのである。

仕事が楽しい、仕事が生きがいは脳のバグ

世の中にはホリエモンこと堀江貴文さんのように、好きなことを仕事にしている人がいる。

しかし好きなことを仕事にして、仕事が楽しい、仕事が生きがいだと言える人はほんのごく一部であろう。

多くのサラリーマンは我慢に我慢を重ねて今を生きている。いや、将来楽しくなると夢を見て生きているのであろうか。

こんなサラリーマンの中にも仕事が楽しい、仕事が生きがいだと言う人がいる。

結構なことだと思うが、その仕事がなくなったらどうするのかと正直考える。

サラリーマンの「仕事が楽しい」「仕事が生きがい」だと言うのは、他にすることのない人の仕事第一主義が生み出した幻想、すなわち脳のバグである。

仕事一筋で一生懸命働いてきた人が、ベッドの上で最期を迎えた時「もっと好きなことをすれば良かった」と言い残す、このことを私たちは覚えておいたほうがよいであろう。

脳と心の配線をプライベートデバイスにつなぎ直せ

今までお話した通り、毎日が楽しくないと感じる私たちは、脳と心の配線がプライベートではなく仕事に直結しているのである。

毎日を楽しく過ごしたいのなら、脳と心の配線をプライベートにつなげ、その下に仕事をぶら下げればいい。

簡単に言ってはみたものの、単純な話ではない。

なぜなら自分自身の考え方を根本的に見直す必要があるからである。

毎日を楽しく感じるためには「目的」をはっきりさせる

「自分はどうなりたいか」「自分はどう在りたいか」と考えている人は意外と少ない。

この目的を考えることがブレない軸を作る第一歩である。

どうなりたいか、どう在りたいかは、小さなことでも大きなことでも、楽しいこと楽しそうなことなら何でもいい。

「私は楽しくなりたい」「私は楽しく在りたい」

こんな簡単なことでも目的をはっきりさせることで、何も考えていない人より大きく前進できる。

なぜなら目的があれば曖昧な選択をしなくなる、目的があれば必要な行動ができるようになるからである。

例えば「私は楽しくなりたい」であれば、数ある選択肢の中から自分が一番楽しいと思える選択をすればいいし、その選択においては他者の顔色を伺う必要もない。

要は目的をはっきりさせることで、選択や行動にブレが生じないのである。

仕事第一主義からの脱却、仕事よりプライベートを優先させる

好きで仕事第一主義を貫いている人には関係のない話。

ここで言う仕事第一主義とは社畜と同義、要は捧げたくも無いのに仕事に人生を捧げている私たちのことである。

十分な貯蓄や他に収入源があるなら、仕事を辞めてしまうのが手っ取り早いが、そうはいかないのが普通のサラリーマン。

しかし意識を変えることはできる。

仕事がすべての仕事第一主義の仕事デバイスから、徐々にプライベートデバイスに切り替えていく。

「家に帰ってもすることがない」

こんな考え方を直し、まずは残業や休日出勤はやめて、最大限自分の時間を確保することが大切である。

平日でもやりたいことがあれば、有給休暇を取得して「仕事よりプライベートを優先させる」ことに意識を向けて行動していけば、おのずと脳と心の配線がプライベートデバイスに接続されていく

実はプライベートに意識を向けることで仕事の無駄がなくなり、結果的には効率や生産性が向上して仕事の質が良くなるのである。

やりたいことがあればやってみる

「何もやりたいことがない」こんな人間は誰一人いないだろう。

美味しいものが食べたい、うまい酒が飲みたい、こんなもので構わない。

自分がやりたいと思ったら、即座に調べ行動に移してみることが大切である。

なりふり構わず自分の「楽しいこと」を追求してけば、あなたに合った何かに出会うチャンスは無限大に増え、人生を楽しく、そして大きく変えることができるはずである。

人生は有限である。仕事を言い訳に躊躇している暇はない。

小説でもビジネス書でもマンガでも、何でもいいから本を読め

考え方を変える、違う概念に触れる。

仕事の狭いコミュニティでは、考え方も概念も凝り固まってしまう。

一度凝り固まった考え方や概念は、他人からどうこう言われても変わることはない。

だから自分から変わると意識を持って、自ら違う考え方、違う概念に触れる必要がある。

色々な考え方や概念に触れることで、「見えないもの」が見えるようになる、すなわち物事を違う側面から捉えることができるようになるのである。

世の中には無数の考え方がある。これらに触れるには本を読むことが一番である。

読む本は小説でもビジネス書でもマンガでも何でもいい。

きっと新しい気付きが得られるはずである。この気付きが刺激となって、脳や心とプライベートデバイスの配線をより強固なものに変えてくれるだろう。

時間はかかるかもしれない、だけど私たちは確実に変われる

私たちは毎日を楽しく過ごしたい。

今回、私が話した内容は、毎日を楽しく過ごすためのヒントにすぎないかもしれないし、これがすべてではないかもしれない。

だけどこの記事にたどり着いたあなたは大丈夫。

自分の意思を持って変わろうとしているから。

一気には変われない。時間はかかるかもしれない。だけど私たちは確実に変われる。

毎日を楽しく過ごしていれば、私とあなたは出会うかもしれない。

その時は私が美味しいものをご馳走するよ。

だからあなたは楽しい話をいっぱい聞かせてくれたらそれでいい。

「さあ!なにを食べようか!」

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